お酒好きでなくても楽しめる! 東村山が誇る蔵元「豊島屋酒造」 

みなさん!東京都東村山市に日本酒の蔵元があるのをご存じですか?

新米が出回る秋。折しも11月5日に新酒の初蔵出しがあるというので、以前から気になっていた東村山の蔵元、「豊島屋酒造」さんに行ってきました!

約420年の歴史を誇る老舗の酒造

西武新宿線東村山駅から府中街道を北に向かって歩くこと20分。
久米川辻を右に折れてしばらく行ったところにその蔵元はありました。

この日は快晴。晴れ渡った青い空に「豊島屋酒造」ののぼりがよく映えています。

車でお越しの場合は、直売所前と倉庫前に駐車場があるのでご安心を。
ただし、試飲する予定の方は車NGなので気をつけてくださいね。

こちらの豊島屋ですが、歴史をひも解くと‥なんと今から約420年も前に遡ります。

1596年(慶長元年)、江戸の神田鎌倉河岸に初代十右衛門が「酒屋兼一杯飲み屋」を開いたのが始まりです。
その後、醸造を手がけて店は大繁盛。戦後「豊島屋本店」が東京都千代田区に置かれ、昭和初期、東村山市に醸造元として「豊島屋酒造」が設立されました。

通りにはこんな看板。一番下には「Good Music 流れてます。」の文字が。

こちらが直売所の入口です。

酒造のシンボルともいえる杉玉の下には、「豊島屋酒造」の二大ブランド「金婚」と「屋守」の樽が、お客様をお迎えするように置かれています。

さっそく、中に入ってみましょう!

銘酒がずらり、お酒のお供やグラスも

引き戸を開けると、店内には銘酒がずらりと並んでいます。

こちらが店内の様子です。売り場には靴を脱いで上がります。

まずは「豊島屋酒造」の看板銘柄「金婚」の大吟醸がお出迎え。

次に、全国に「ヤモラー」を名乗るファンも存在する人気の銘柄「屋守」(ヤモリではなく「おくのかみ」と読みます)。
「屋守」だけで何種類もあってびっくりしました。

下段には地酒「東村山」が。
こちらは市内の小売酒販組合と「豊島屋酒造」が協力して開発した地元のお酒です。

お酒のお供も充実しています!
こちらの「クリームチーズの味噌漬け」は大変人気だそうですよ。

おしゃれなグラスやお猪口などもありました。

「蔵人三種の神器」なる蔵人さんの手作り品も。
東村山と言えば‥の、志村けんさんと東村山音頭のレコードも展示されていました。

いろいろあって、お酒を飲まない人も楽しめそうですね。
ポップの説明もわかりやすかったです。

さらに「豊島屋酒造」では、試飲付きの「酒蔵見学」も行なっているんです。
さっそく、私も予約してきました。

お酒は次回の見学時に試そうと思い、今回は「みりん」を購入しました!

こちらがその「みりん」。
今年「Food Profesional Award」(食のプロによる品評機関)で、最高の三つ星を受賞した逸品。期待大です!

地域に根ざした酒造として、地元から愛されている「豊島屋酒造」。
武蔵野台大地の地下150メートルから汲み上げた水と厳選したお米を使い、日々研鑽した蔵人の方々が、丁寧お酒を醸しているとのこと。

こうして造られたお酒は「全国新酒鑑評会」で数多くの金賞を受賞しているそうで、直売所の壁にはたくさんの賞状が飾られていました。
店内だけではありません。奥の応接間の壁にもおびただしい数の賞状が。

お酒を介して人々が集う交流の場に

こちらの直売所兼イベントスペースは“KAMOSHI no BA”(醸しの場)といい、もともと事務所だったところを4年ほど前に改装したのだそうです。

店内には、表の看板にあったとおり「Good Music」が。耳に心地よい軽めのラップが流れていましたよ。
今日の選曲についてお店の方に伺ってみると、「休み明けなので、気分の上がる曲にしました!」とのこと。答えてくださったのは「豊島屋酒造」の四代目、営業部長の田中孝治さん。

地域を巻き込んで人と人をつなぐイベントをたくさん仕掛けていらっしゃる方です。

コロナ以前は「夜の酒造見学」、「角打ち」など、年間30にも及ぶイベントを企画していたそうです。特に新酒が出る毎年11月には「豊島屋酒造」最大のイベント、「豊島屋フェスタ」を開催していました。
フェスタでは、お酒の提供はもちろん、地元の飲食店も出店しておいしい肴が振る舞われ、同時にクラブイベントや落語、映画の上映、サンバなどのパフォーマンスも行なわれました。2000人近い人が訪れる大人気イベントで、駅から酒造まで人の列ができる程でした。

音楽や映像を通して生まれる若い人とのコミュニケーション、そこで起こる化学反応、日本酒を介して生まれる人と人との縁を大切にし、誇りに思っているという田中さん。
1日も早く状況が改善することを願ってやみません。

こんな状況の中「豊島屋酒造」では、You Tube「TOKYO豊島屋酒チャンネル」を開設し、ご自身の出演による大学生とのコラボ企画など、新しい試みもされています。
今後もどんなイベントや企画が飛び出すのか要チェックです。
みなさんもぜひご覧になってみてください!

常識をくつがえす「みりん」の魅力

さて、私が直売所で購入した「みりん」のお味。どうだったか気になりますよね?
ここからは「みりん」のご紹介を少し。

”飲むみりん”と噂には聞いていたのですが、味わってびっくり、本当においしいんです!

まず蓋を開けると甘い香り。口に含むと芳香が鼻を抜け、まろやかな甘みが口に広がります。そして驚いたのが後味。濃厚な旨みと甘みがいつまでも口に残り、ついもっと飲みたいと思ってしまいます。みりんをもっと飲みたいと思うなんて、自分でも驚きです。

まずは、シンプルに里芋を煮てみました。砂糖は入れず、出汁とみりんと薄口醤油のみ。
みりんの上品な甘みが全体の味をうまくまとめてくれて、口当たりまろやか。後を引くおいしさでした。

みりんはGI値(食後血糖値の上昇度)が低いので、砂糖の代わりに使うと身体にもいいんですよ。GI値を比較すると、上砂糖109に対して本みりんは15です。すごい差ですね!

さてこの甘み。甘いカクテルにしたらよいのでは?と思い、作ってみました。冷蔵庫にあったエスプレッソソースとみりんを混ぜて、上から静かに牛乳を注ぎます。みりん版カルーアミルク、これはおいしすぎる!飲み過ぎ注意です。みなさんもぜひ試してみてください!

そして最後にレシピをもう一つ。こちらは酒造の方に教えていただきました。
みりんに氷、絞ったレモン、すりおろしショウガを入れて混ぜるだけ。みりんの甘みが際立つスッキリとした味わいで、もう言うことなしです。こちらもぜひお試しあれ!

いかがでしたか?
東村山が誇る蔵元「豊島屋酒造」。みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか?

次回はこちらの「酒蔵見学」をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

豊島屋酒造株式会社
住所:東京都東村山市久米川町3-14-10
アクセス:西武新宿線「東村山駅東口」より、府中街道を所沢方面に進み、徒歩約20分
車の場合、中央道国立ICから約50分、関越道所沢ICから約30分
TEL:042-391-0601
KAMOSHI no BA 営業時間:平日 9:00-17:00
             日曜・祝日 13:00-17:00

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。