コロナ前の日常が戻りつつある昨今、外食の機会も少しずつ増えるようになってきましたね。
今回ご紹介するのは、カジュアルなランチから大切な記念日まで、いろいろなシーンで使い分けのできるステキなイタリアンレストランです。東村山にもこんなお店があったんだ!とちょっとびっくりするような、本格的でおしゃれなトスカーナ料理のお店です。
リーズナブルで本格的なランチ
そのレストランの名前は「ロ・スティヴァーレ」、イタリア語で「長靴」のこと。もちろんこれは、イタリア半島を表していて、お店の看板にもしっかりと長靴(イタリア半島)が描かれています。
お店は、西武線各線「東村山駅」下車、西口から徒歩10分くらいのところにあります。駅前通りをひたすらまっすぐ歩くので距離があるように感じますが、まだかな〜と思う頃にレンガ張りの建物が見えてきます。

ドアを開けると、「いらっしゃいませ、何名様ですか?」とイタリア人の奥様が明るい声で迎え入れてくれます。友人と二人、通されたのはソファーのあるテーブル席。ちょうど全体を見渡すことができました。

横に長い店内には、落ちついた赤のクロスがかかったテーブルが6つ、カウンター席が5つあり、カウンターの奥が厨房になっています。
そこで腕を振るっているのが、イタリアで23年間修行を積んだというオーナーシェフのご主人。広い厨房にはたくさんのフライパンやお鍋がぶら下がっていて、いかにもおいしいお料理が出てきそう。
トスカーナはワインの産地でもあるためか、カウンターの上にはワインボトルがずらりと並んでいました。
ランチは、①トラディショナルパスタ、②本日のパスタ、③今週のパスタ、④本日のピッツア、⑤お任せコース、⑥シェフのおすすめコースの中から好きなものを選べます。
どのメニューにも、前菜・パン・デザート・ドリンクが付きます。

期待にワクワクしながら待っていると、先ほどの奥様が本日のメニューを書いたボードを持って来てくれました。わからないことやおすすめなど、何でも丁寧に教えてくれるので気軽に質問できますよ。
シェフが自ら仕入れた食材でメニューが決まるため、行く度にどんなものが食べられるのか楽しみになりますね。
ちなみにレストランの命名は、フィレンツェ出身のこちらの奥様なのだそうですよ。
私たちはパスタのランチを2つ注文しました。
ほどなく厨房からオリーブオイルとガーリックのなんともいい香りが漂ってきました。
まずは前菜。前菜は魚介のときもあれば、お肉の時もあり。
この日は、おいしさが口の中でほどけるボロニアソーセージ。お野菜もシャキシャキでソーセージによく合います。そしてフォカッチャ、もう言うことありません。

パスタは、「ホタルイカと青菜のアーリオ・オーリオ」と「ボンゴレ・ロッソ」を注文。
お取り皿をいただいてシェアしました。


「素材の良さを活かしたシンプルな調理法で、地元の食材を豪快に仕上げるのが特徴」というトスカーナ料理。ホタルイカもアサリも旬の食材だったので、それを最大限に活かすべくふっくらと柔らかく調理されていて、食材からは強い旨みも感じられ、とてもおいしかったです。
デザートは、こちらのお店の定番、「焼バナナのプリン」と「ティラミス」をいただきました。


ティラミス発祥の地は諸説ありますが、北イタリアであることは間違いないらしく、トスカーナも例外ではありません。こちらのティラミスは本場イタリアの、卵が入った黄色いティラミスでした。
ドリンクはコーヒーか紅茶(ホット・アイス)を選ぶことができます。
イタリア歴23年、シェフの実力
そもそもなぜ東村山にお店をオープンしたのでしょうか?
実は、ここがシェフのご実家だからなんです。
もともとご両親がここでご商売をされていたとのことで、シェフご自身もサラリーマンではなく、30歳までには自分のお店を持ちたいと思っていたとのこと。
社会人になってもプレイするほど野球好きの少年でしたが、ご両親がお仕事をされていたこともあって、小学生の頃からお料理は好きで作っていたそうです。
そして、調理師や栄養士の資格修得後、縁あって都内の有名レストランで働くようになり、3年目にヨーロッパへ食べ歩き旅行に行ったことがきっかけで、イタリアンをやりたい、イタリアに行きたい、と思うようになったのだそう。まさに運命の出会いですね。

そしてついに、一年分の生活費だけ持って単身イタリアへ。縁や運にも恵まれ労働ビザも手に入り、本格的に働くことに。何軒かのレストランで修行を積んだ後、フィレンツェ初の日本料理屋さんで店長を任されることになりました。ここでは食材の仕入れに苦労したそうです。
その頃イタリアには日本食ブームが到来、日本にはバブル期と重なってイタリアンブームが到来。日本料理屋さんは、地元の人と日本人観光客とで大繁盛したそうです。
そしてここで、もうひとつの運命的な出会いがありました。奥様と知り合い、ご結婚されたのです。
その後は独立して友人とレストランを創業、訳あって店を閉めることになり、その後はケータリング会社のシェフも経験。さまざまな形でイタリア料理と関わったおかげで、少量から大量の調理まで、シェフからマネジメントの仕事まで幅広く経験することができ、それが今に活きているといいます。

そしていよいよ日本でレストランオープン
そしてついに2011年3月、日本で生活するために帰国。ところが、家族より一足早く帰国した直後に東日本大震災に見舞われ、予定していたお店で働くことができなくなってしまいました。その後はいろいろなお店を転々としながら、ご実家でイタリアンレストランを始めるべく準備を始めたそうです。
レストランの設計は、イタリア在住中、かの地に建築の勉強に来ていた友人に依頼。よく知った仲ということで、イメージ通りのお店ができあがったそうです。
たとえば、カウンターは絶対に欲しいもののひとつで、カウンター越しに美しく整った厨房が見えること。

また、レストランにはカジュアルな空間とエレガントな空間を兼ね備えること。


そして一番こだわったのが厨房。すべてワンオペでこなせる秘密は、考え抜かれたこのキッチンにあるのだそう。なんでもご主人は「スーパーコック」と呼ばれているのだとか。
おしゃれな外観を伴ったお店は開店前から話題となり、オープン時には大勢のお客様が訪れ、大にぎわいだったそうです。
いろいろなシーンで使い分けて
素朴で食材の味を活かすトスカーナ料理、ほかにどんなものがあるのでしょうか。
まず、トスカーナといえば肉料理。こちらのお店でもいろいろな肉料理がいただけます。

ボリューム満点「Tボーンステーキと麦豚グリルの盛り合わせ」。

トスカーナの名物料理「牛肉のタリアータ」。

「夏の冷製パスタ」は、これからの季節にうれしいメニューですね。

そしてこちらは、ある年のクリスマスメニュー。メインは「牛すね肉のコショウ煮込み」「鯛のポワレ」。毎年、工夫を凝らしたクリスマスの特別コースが登場するそうですよ。

また、記念日には、お願いすればこのようなアニバーサリープレートも作ってもらえます。
こちらは結婚記念日のもの。
誕生日や記念日に必ず訪れる、常連のお客様もたくさんいらっしゃるそうですよ。
ワインもトスカーナのものを中心にバラエティ豊かです。


こちらはめずらしい樽生スパークリングワイン。現地の味わいをそのままに、出来立てのフレッシュなワインが召し上がれるそうです。
コロナ前はディナー後にバータイムを設けていたそうですが、この3年で人々の生活スタイルが大きく変わり、夜の時間帯はお客様がみえなくなったそうです。
今は早めにお店を閉めて、家族とゆっくり過ごす時間が増えたので、よいことも多いのだとか。
「ロ・ステヴァーレ」のコンセプトは「イタリアと同じ味とサービスを提供すること」。
これからもこのステキな空間でたくさんの幸せが生まれるといいですね。
あなたもぜひここを訪れて、本場のトスカーナ料理を味わってみませんか?

ロ・スティヴァーレ
住所:東京都東村山市野口町3-5-9
アクセス:西武鉄道各線「東村山駅」西口から徒歩約10分
TEL: 042-394-2369
営業時間:
ランチ 11:30~14:30 (L.O.14:00)
ディナー18:00~21:00 (L.O.20:00)
定休日:月曜日


















